耳鼻咽喉科・アレルギー科・気管食道科 医療法人社団くまいクリニック

「この地に住まう心地良さ」

医療法人社団 くまいクリニック理事長 医学博士 熊井惠美

私は生まれも育ちも札幌です。昭和50年、旭川医科大学入学と同時に旭川に住み足掛け50年になります。 人生の半分以上を大雪山系の山懐に抱かれて暮らしていると、物事の本質が見えてくるような気がします。 東京や札幌などの大都会に住む人間の中には、自分のことは棚に上げ、そこに住んでいるだけで地方に住む人より偉いと思っていたり、行政の中心地が全てを動かしていると誤解している人種がいかに多いかに気がつきます。 私はライフワークのひとつであるシラカバ花粉症を含めた免疫アレルギー学の面でも、この旭川の地で雑多な情報に惑わされずに、本質を見据えて世界と十分に渡り合っています。 現代の情報化社会では地方に住むことがデメリットにはなりません。 これからも旭川の自然を守り、春から秋の6か月間に全ての花粉を飛散させ生命の営みを行う草木と共存しながら、花粉症の方々が、花粉飛散時期を爽快に過ごせるようにしていくつもりです。 もうひとつのライフワークの甲状腺疾患の発見・診断・治療にも力を注いでいます。 時々、学会などで本州に行く際、仕事場または自宅から気軽に、短時間で空港に行けるのがとても便利で、都会の友人によく自慢しています。 学会場で本州の方に「旭川の冬は寒いでしょうね?」と尋ねられる時、「冬はマイナス30度、夏はプラス36度、60度の気温差があっても、人間生きていけるものですよ、アハハ。」と、したたかに笑える大自然の中の旭川人で一生あり続けたいと思っています。

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